あなたは耳かきをどんなタイミングで行っていますか?
また、綿棒や耳かき棒、どんなアイテムをつかって耳かきをしていますか?
実は、自分で耳かきをするととっても危険なんです。
■耳かきで死にかけた!
耳鼻科で「耳だれが出る」、「耳がかゆい」、「耳が痛い」という症状で訪れる患者さんの殆どは圧倒的に外耳道炎。
原因のほとんどが耳掻きや綿棒で外耳道を傷つけて起こる感染で
耳掃除の際に傷ついてしまった外耳道の表面にカビや細菌が繁殖して炎症が発生し、
外耳炎によって夜眠れなくなるほどの耳の痛みや頭痛、耳だれ、耳の不快感や、耳鳴り、難聴を引き起こします。
さらに耳掃除のし過ぎによって髄膜炎を引き起こし、生死を彷徨った人も存在します。
■耳かきを自分でやるぐらいなら、むしろやらないほうがいい
自分で耳掃除をする方はかなり多いと思います。
しかし、耳かきは自分でやらないほうがいいのです。
耳垢は溜まりっぱなしになって汚くない?と感じるかもしれませんが、そんなことは全くないのです。
むしろ毎日耳掃除をしていると、ほとんどの方が外耳道湿疹になってしまっています。
この湿疹からにじみ出てくる滲出液のせいで、耳掃除をすればするほど耳垢が沢山出てくるように錯覚してしまうのです!
耳垢は常に動いており、食事や会話であごを動かすことで乾いた古い耳垢は自然と外へ出ていきます。
しかし自分で耳かきをすると、逆に外に出かけていた耳垢を奥に詰め込んでしまったり
耳の中の皮膚を傷つけてしまう可能性が非常に高いのです。
耳垢は皮膚が剥がれ落ちたものと耳の中で分泌されている脂肪・たんぱく質などの混合物で、耳の中を保護する役割があります。
またほこりや虫などの異物の侵入を防ぐ効果もあるので、耳垢の取りすぎはタブー。
ただし、何らかの理由で耳垢が排出されない場合は耳垢がつまり、難聴などの症状が出ます。
その際は耳鼻科などの専門家に耳の掃除をしてもらうのが安全です。
(膝枕で耳かきをしてくれるお店もありますが、彼女たちも素人ですので危険です)
どうしても自分で耳の掃除をしたい場合は、耳かきや綿棒を奥まで入れず、
耳の入口の1cmあたりを軽くこする程度にとどめておきましょう。