超軽量宇宙船による宇宙計画発表!ケンタウルス座アルファ星に約20年で到達!?

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イギリスの理論物理学者、スティーブン・ホーキング博士とロシアの投資家ユーリ・ミルナー氏が率いるBreakthrough Starshotが4月12日(現地時間)、ケンタウルス座アルファ星(アルファケンタウリ)に約20年で到達できるという超軽量宇宙船「Nanocraft」による宇宙計画を発表した。

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発表イベントで発言するスティーブン・ホーキング博士

アルファ星はアルファケンタウリ銀河系の恒星の中でも、最も太陽に近い恒星とされている。

地球からの距離は4.37光年で、現在の宇宙船では3万年かかるとみられているが、ミルナー氏はNanocraftであれば約20年で到達できると語る。

Nanocraftは指でつまめるサイズの宇宙船であり、人間が乗ることはできないが、無人宇宙探査機として活躍することは間違いないだろう。

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Nanocraftで採用するチップ「Star Chip」のプロトタイプを掲げるユーリ・ミルナー氏

Nanocraftは地上から照射するレーザー光を受け、秒速6万キロで宇宙を飛行する計画だといいます。

このレーザー光を照射するためのレーザーアレイの構築や、Nanocraftの開発には、最大1億ドル(約108億円)掛かる見通し。

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このプロジェクトには、ミルナー氏とホーキング博士、さらにFacebookの創業者であり実業家であるマーク・ザッカーバーグ氏が参加する予定になっている。

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スティーブン・ホーキング博士(引用元:Wikipedia

一般相対性理論と関わる分野で理論的研究を前進させ、1963年にブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られた。1971年には「宇宙創成直後に小さなブラックホールが多数発生する」とする理論を提唱、1974年には「ブラックホールは素粒子を放出することによってその勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」とする理論(ホーキング放射)を発表、量子宇宙論という分野を形作ることになった。現代宇宙論に多大な影響を与えている人物。

また、一般人向けに現代の理論的宇宙論を平易に解説しようと試みた著作群が各国で翻訳されており、これでも人々によく知られている。(日本語版は『ホーキング、宇宙を語る』など)

「車椅子の物理学者」としても知られる。60年代、学生のころに筋萎縮性側索硬化症を発症したとされている。通常、発症から5年程度で死に至る病気の患者でありながら途中で進行が急に弱まり、発症から50年以上たっても健在でいる。現在は意思伝達のために重度障害者用意思伝達装置を使っており、スピーチや会話ではコンピュータプログラムによる合成音声を利用している。

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