あなたの睡眠時間は毎晩何時ぐらいでしょうか?
毎晩ふと同じ時間に目がさめる、なんてことはありませんか?
そんな人は要注意。
なぜなら内臓系や精神にトラブルがあるのかもしれないのです…。
睡眠と内臓・精神の関連性
東洋医学では身体に「経絡」といって、人体に必要な気・水・血などの生きるためのエネルギーが通る通り道があると考えられています。
この経絡は間違った身体の使い方や使い過ぎ、冷えなどによって滞り、澱みがコリや痛みなどさまざまな症状として表れるのです。
そしてこの経絡と同じく、各臓器の作業には時間割があると考えられていて、臓器も集中的に働く「高期」と、休憩して回復する「低期」のリズムがあるのだとか。
臓器の働きを考えると、人が快眠効果を得るための時間割は次の通りになりました。
●午後9時~11時
この時間帯は免疫系等の動きが強まり、デトックスが行われる時間。
なるべく静かな環境に身をおき、嫌なことを考えず努めて明るく振る舞い気持ちを切り替えて、筋肉をほぐすストレッチをしながらリラックスして眠りにつくのがお勧め。
●午後11時~午前1時
この時間に熟睡できることが理想的。
胆嚢が一番働く時間で、この時間帯に目覚めると気分的に落ち込みが激しくなることがある。
この時間は何事も無条件に肯定して受け入れ、一刻も早く眠りにつくべきである。
●午前1時~午前3時
肝臓の回復時間。タバコを吸う人やお酒を呑む人は特に負担をかけないように心がけたい。
また、この時間帯に目覚めると怒りの感情が起きやすくなる。
冷たい水を飲み、負の感情を落ち着かせて心穏やかに眠りにつくようにするとよい。
●午前3時~午前5時
肺が一番元気になる時間。
そのため、登山では早朝3時に出発する方が元気が出る、といった話もある。
この時間帯に起きてしまったら、自分にパワーが出るよう意識しながらゆっくりと深呼吸をしてみよう。
肺の異常は疲れやすくなったり、気力がなくなるという場合もあるので要注意。
●午前5時~午前7時
大腸が働く時間。
軽くストレッチで筋肉をほぐしたり、便秘の人はこの時間帯に水を1杯飲むと効き目が出やすい。
このように睡眠はとても大切なのです。
ちなみに夜中にふと目が覚めたとしても、脳は完全に覚醒しているわけではありません。
覚醒までのぼんやりした状態を“睡眠慣性”と呼び、このぼんやり状態が続きすぎると眠気や気だるさが強く残り、疲労回復感がありません。また知的活動もまず不可能です。
ですので、この状態での重要な判断は避けるようにしましょう。
最近、睡眠に何か問題がある人は時間割通りに行動してみてはいかがでしょうか?